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MacOSのバージョンをいつ上げるかは、情シスの悩みどころの1つ。

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WWDC 2015において、MacOS X El Capitanが発表されました。

去年のこの時期MacOS 10.10(Yosemite)発表なので、あらかた予想通りと言ってしまえば予想通りです。

一つ一つの新機能についての紹介はよそに譲ります。ウチ、Apple関連ニュースでPV稼ぐ系のブログじゃないし。


それにしても、ほぼ一定期間で、無料でバージョンアップして、機能が進化していくMacOS、すばらしいよね。

情シスの立場から見たMacOSのバージョン

それはワリと悩ましいものです。


ていうか、企業利用のMacの管理自体が悩ましいんだけど。

会社でMacを使っているところってかなりの数あるはずなんですけど、組織でMacを導入する、ということについて、あまり積極的にアピールしてくる会社もないし、ネットにも情報がないんですよね。

やはり、なんだかんだ行ってもWindowsが8割以上占めるSI業界ですから、そこにリソースは避けません。

Appleさんのほうでもうちょっと情報展開して欲しいです。
Apple - ビジネス - プログラム

およびココで手に入るPDFを読んでも、よくわからんのです。


知っている人がいたら教えて下さい。
逆に、私の方で調べが進んだら、積極的に公開していくつもりです。


「アップデートにApple IDが必要」がネックになる

Apple ID、悩ましいですね。
クレジットカード情報の登録が必須なんですよね、今のところ。
なので、会社で強制的にApple IDを付与しようとしても、クレジットカードどうするよ、って話になってしまう。


会社のカードに紐づけて、iTunesStoreで好き勝手なお買い物されてはこまりますので、個人のカードに紐づけてもらうしかない。。。


業務で必要なアプリをストア内で買った時は経費精算してもらえばいいんですが、個人のIDに紐づけてしまうと「辞めた時」も個人に持って行かれてしまうし、会社のメールアドレスに紐付けたとしても、やめるとそのApple IDとして使用したメールアドレス自体は無効にしてしまうので、無駄なお金になってしまう。


結果、バージョンがばらつく

管理側ではなく利用者にApple IDの登録を委ねると、そもそも登録しない人も出てくる。
そして、WindowsのWSUSみたいな機構も用意されていないっぽいので、AppleIDを登録していても、アップデートしない人が出てくる。

そんなふうですから、社内のMacOSのバージョンがバラバラになってしまうんです。

みんながみんな、意識高めの物好きさんだったら、リリースされた途端に競うようにアップデートするんでしょうけどね。

情シス本人がサポート用に用意している端末のバージョン更新のタイミングが難しい

社内のOSのバージョンがバラバラだと、サポートがやりにくい、ってのはMacに限った話ではないです。

ですが、大半を占めるWindowsであれば、サポート用に7と8を1台ずつ、くらい許されるかもしれませんが、増えてきたとはいえ少数派のMacについて、複数用意するのは厳しいです。


あれ、Mac同士のマルチブートってできる?
MavericksとYosemiteのマルチ環境の報告とかあるのな。どうやるのか、どういう条件があるのかわかってないけど。
技術的にできるとして、自分のMacBookAir SSD128GBにすでにWindows8.1も入れてる環境だとチト厳しいなぁ。


そんなこんなで、何台も所有する余裕のない中小企業では、情シス自身が使う端末のバージョンアップのタイミングも難しいのです。
最新環境はいち早く検証したいけど、他の人と違う環境にしてしまうと、いざヘルプコール来た時に何が起こっているかわかりにくい。。。

それでも全台を最新化させたい

機能強化もさることながら、情シスとしてはセキュリティパッチな部分の方が気がかりなわけで、極端な話、「使い勝手云々は慣れろ、とにかく穴をふさげ」と言いたい。Windows7から8に変わるような悲劇じゃないんだから。

全体最適がー、管理コストがー、って騒ぐほど数字に現れないので、難しいですね。
一方で、とにかくみんなに心地よく使って欲しい、あまりうるさくいいたくない、というものもあるし。

一方で、最新ソフトのMacOS最新版対応は遅い

まあ、そのまま(旧OS用)でも動くものもあるんですけど、全体として、対応が遅いんです。

特に気になるのは、プリンタのドライバとネットワークアダプタのドライバ。
ネットワークアダプタは、有志によって続々と動作確認情報があがってくるのでまだいいんですけど、企業で使う一般事務用の「複合機」のMacOS対応は、各社揃って遅いです。

あるいは、出力機能はともかく他の一部機能はMacOSそのものに対応しません予定もありません、ってのも結構ありますし。


ウイルス対策ソフト、IT資産管理ツールやその他セキュリティ関連のエージェントソフトは、それでもまだ早い方ですね。

このジャンルのソフトは、バージョン上げた!動かない!はかなり危険な状態に晒すことを意味してますから、各社頑張るようになっています。


一般提供は今年の秋

ということなので、それまでの間、ソフト各社には頑張ってもらいつつ、管理者としてどう管理していくか、情報収集しながらじっくり検討するとしましょう。



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